2019.05.10 他学会・団体・その他
2019年4月25日に行われた「非吸収性充填剤注入による豊胸術に関する共同声明」についての補足説明
2019年4月25日に行われた「非吸収性充填剤注入による豊胸術に関する共同声明」についての補足説明
今回の共同声明文で、誤解を招きかねない部分について補足説明致します。ウクライナと中国で開発されたポリアクリルアミド(製品名がInterfall【ウクライナ】、Amazing gel【中国】)と、アクアフィリング、アクティブジェル(旧アクアリフト)とは成分が異なります。アクアフィリングやアクティブジェル(ハイドロフィリックフィラー)は、成分名がコポリアミドであり、科学的構造も物理学的特性も明らかに異なるものです。この内容はすでに日本美容外科学会(JSAS)学会誌においても公表済です。
当学会では先んじて、2017年3月17日「ポリアクリルアミド・フィラー使用についての注意」と題し、理事会において「少なくとも現時点において、アクアフィリングならびにアクアリフトを用いた豊胸術を推奨することは出来ない」旨の見解を公示しました。
当学会の理事会としましては、既に本注入剤を使用されている患者様の安心と安全を最優先して、製剤の正確な情報を取得し、確認する努力をしてきました。
ハイドロフィリックフィラーに限らず、現在行われている豊胸術にもそれぞれに合併症やリスクは存在します。当学会としては、これまでハイドロフィリックフィラーの治療を行ってきた医療機関においては、これらの現状を十分に理解し、かつ長期的な経過観察を行っていくことが必要と考えております。
現時点で、症状などの合併症がない場合は、積極的に除去する必要はなく、合併症が認められた場合は誠意をもって適切な治療を施すべきであります。
会員の皆様には、ご理解の程よろしくお願い致します。